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〖 IDOLiSH7 〗 なないろパレット

第3章 新しい環境


あれ、なんか予想と違う??

ひとり眉を寄せて考えていると、耳元に顔を寄せた二階堂さんがクスリと笑って囁いた。

大「オレを騙そうとしてもダーメ。それよりさ、入口の二人がマジになってこっち見てんだろ?面白いからこのまま小芝居続けてみようぜ?」

いたずらっ子のように笑う二階堂さんを見て、思わずため息が出る。

『···誰得ですか、それ』

大「そりゃ、オレ得。それにちょっとくらい平気だろ」

『こんなイタズラして、後で万理やみんなに怒られても知りませんからね、私』

大「はいはい。じゃ、続きな?···ずっと感じてたんだ。アンタがオレを···変えてくれるんじゃないか?って」

···これ、続ける意味あるの?

よく分からないセリフに疑問の顔を向けると、口パクだけで“はやく”と急かされた。

付き合うしか、ないみたい。

『私で···いいんなら』

大「アンタがいいんだよ···愛聖」

『二階堂さん···』

大「名前で、呼べよ···」

『···大和さん』

これ、いつまでやるの??

顔を傾けながらじわじわ近付く二階堂さんに、これ以上は···と言おうとした所でスタスタと足音が聞こえてきた。

万「はい、カット!···二人ともそこまでね?···ほら、陸くん固まってるから」

大「あ~、やっぱ万理さんにはバレてた?」

万「バレバレだって。大和くんがあんな風に部屋に押し入るとか、普段からないだろう?」

···最初からバレてたんだ。

万「だけど、純粋な陸くんは···」

そう言って振り返る先に、顔を真っ赤にした七瀬さんがいた。

大「お子様には刺激が強すぎた···って感じ?」

『刺激がって、まだ何も···』

大「リクはそーいうヤツなんだよ。さてと、ミツとソウが待ってるから。ついでに言えば、さっきのアレは···お互い忘れようってコトて纏まってるから、な?」

改めてそう言われると、ぎこちなくなりそうな気もするけど、言葉にする事で私に変な気を使わせないようにしてくれてる···と思っていいのかな?

大「あ、万理さんも休憩してく?リク、いつまで固まってんだよ、早く行くぞ?」

歩き出しながらテキパキと纏め出す二階堂さんを見て、なるほど···と笑いが漏れた。

こういう人だから、みんながリーダーって集まるんだね。






















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