第3章 新しい環境
❁❁❁ 大和side ❁❁❁
万理さんが代表···というか、とりあえず呼びに言った直後。
『万理のエッチ!!』
という叫び声と。
万「え?ええっ?!」
という怯む声がこっちまで聞こえて来た。
一番奥にいるオレに聞こえてるんだから、他のヤツらにもそれは聞こえているワケで、当然···
環「バンちゃん、何やったんだ?」
ナ「まさか、バンリ···マリーを見てオオカミに?」
三「アホか!万理さんに限ってそれはないだろ!ナギじゃあるまいし」
陸「で、でも!愛聖さんは···えっと、その、し、下着姿···だったんだろ?」
一「さすがに服は着たでしょう。いつまでもあんな姿の···」
三「一織!お前も言いながら赤くなるな!見てないコッチも恥ずかしくなるだろ!な、壮五!」
壮「え?!そこで僕に振られても困るよ三月さん···」
···こうなる。
仕方ないヤツらだな、ホントに。
「あのなぁ。バッチリ見ちゃったオレが言うのもだけど、もう気にすんなっての。オレ達がいつまでも意識してたら、向こうさんだって正気に戻れないだろ?さっきのはアレだ、CMとかドラマのワンシーンだと思って受け流してやれ。そのくらいなら、見た事あるだろ?」
ナ「CMにしては、リアルな時間デシタ···」
そりゃそうだろ、実際、リアルタイムだったんだから。
「ってコトで。万理さんだけじゃアウトだったみたいだし、オレも参戦してくるから連れて来たら何事もなかったかのようにしろよ?」
陸「あ、大和さん!オレも行きます!」
「陸が?なんで?」
陸「だって、大和さんは見ちゃった派でしょ?だったら、見てない派のオレもいた方がいいかな?って」
一「宇宙一空気読めない派の七瀬さんは、行くべきではないと思いますけど」
陸「なんでだよ!」
またこの二人は···
「わかった、わかったから揉めんなって。じゃ行くぞリク、いい仕事してくれよ?」
陸「はい!!オレ頑張ります!」
この気合いの入りよう···予想外の展開になりそうな気もするけど。
ま、そん時はオレも万理さんもいるし何とかなるだろ···
浮き足立つリクを引き連れて、オレは万理さんが佇む部屋の前へと向かった。