第3章 新しい環境
姉 ー サイズはピッタリのハズだから、貰って頂戴ね?それから、イザって時には···格別セクシーなのを着けとくのよ!わかった?!···じゃ、アタシいまからTRIGGERに同行しなきゃだから切るわよ? ー
『あ、はい···また···』
妙にゴキゲンな姉鷺さんとの通話を終えて、はた···と考える。
イザって時って···なに?!
いつ?!
どんな時なの?!
それに格別セクシーなのって、どれ?!
私にはどれもこれも凄い派手な色とデザインにしか見えないんだけど!!
いま手に持ってるモノだって、真っ赤な···胸がちゃんと入るんだろうか?!っていうヤツなのに?!
ちょっとだけ。
ちょっとだけ···試しに着けてみる?
サイズピッタリのハズとか言ってたし。
ホントにそうなのか、ほんのちょっとだけ···
大きく深呼吸をして潔く服を脱いでいく。
姉鷺さんが地味~なヤツと言ったモノを眺め、結構可愛いと思うんだけどな?と思いながら外して···その真っ赤なヤツを着けてみた。
『本当に、サイズがピッタリ···』
なんで姉鷺さんがこんなサイズまで熟知しているのか聞きたいところだけど、怖くて聞けないよ!!
それにやっぱり、私には派手過ぎるんじゃ?!
壁に立て掛けてある姿見に自分を写し、確認しても···大人過ぎるデザインと色に圧倒された。
いつものやつに着替えようと振り返ったのと同時に···ドタバタと足音がして部屋のドアが思い切り開けられた。
環「マリー!王様プリン買って来たから一緒に食お···う、ぜ?!」
『よ、よよよ···四葉さん?!』
一「四葉さん!女性の部屋をノックもなしに開けては行けませ···」
ナ「タマキ!ひとりだけズルいデス!」
『なんでみんなが?!』
あまりに突然の出来事に、お互いに固まってしまう。
ナ「Oh···マリー···セクシーですね···」
······
ナギさんの言葉に、自分が下着姿だった事を思い出す。
『わぁぁぁっ!!!!!』
とりあえず隠せる所を押さえその場に座るも、どうにもならない状態に···ただ焦る。
大「なんだなんだ?お前ら騒がしいぞ?···って、お前さん···着痩せするタイプだったんだな」
騒ぎを聞いた二階堂さんが部屋から出てきてしまい、私は更に窮地に追いやられてしまう。