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〖 IDOLiSH7 〗 なないろパレット

第3章 新しい環境


三人に手を貸して貰いながら、社長室に置かれていた段ボールを寮まで運んだ。

小鳥遊社長から好きな部屋を使っていいからと言われていたけど、防犯の事とか何かあった場合の事を考えながら三人と相談した結果、彼らのリーダーである二階堂さんの部屋と廊下を挟んだ向かいにする事になった。

大「何かあったら叫べよ?誰かしらがスッ飛んで来るから。あと寝る時は鍵掛けろ?誰かに寝込み襲われたらヤバいだろ?」

『誰かしらって、二階堂さんは助けてはくれないんですか?』

大「あ~···お兄さんそういうの苦手なの。多分アレだ、悲鳴を聞いたらイチ辺りが眉を寄せて···うるさい人ですね···とか言いながら飛び込んで来るから大丈夫だろ」

···大丈夫なんだろうか、ここは。

もしかして私、決断···早まった?!

壮「心配しなくても大丈夫だから。僕もそういう時は非力ながら頑張るから」

ふんわりと笑顔で言ってくれる逢坂さんに、私も笑い返す。

三「とりあえずの荷解きしたいだろ?オレ達がいたら片付けられない物だってあるだろうし、ひとまず退散するから手が必要だったら言えよ?あとこれバケツと雑巾、それから掃除機な」

『はい、ありがとうございました。今日は事務所仕事は万理がいるから大丈夫って社長にも言われているので、ゆっくり片付けしてみます』

壮「僕が時間を見計らって、お茶の用意するよ」

三「じゃ、オレは茶菓子の用意でもすっかな?クッキーくらいならすぐ焼けるだろ」

大「それじゃオレは昼寝でもするかなぁ」

三「おっさんは買い出し当番な!」

壮「それじゃ、また後でね?」

賑やかに部屋を出て行く三人を見送りながら、数々の段ボールに目を向ける。

幸いここには簡単なクローゼットは備え付けてあるから、まずはその辺りから手を付けようかな?

でもその前に···お掃除から始めないと!

よし!と気合を入れて、隅々までキレイに掃除をして行く。

とは言っても、元々がキレイに管理されていたようで、それほどの時間は掛からなかった。

水拭きした場所が完全に乾くまでの間、ぼんやりと部屋を見ながら過ごす。

これからここが、私の居場所になるんだ。

そう思うと、新しい生活への期待と···これまでの生活から離れる寂しさが込み上げて来て小さなため息を吐いた。
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