• テキストサイズ

〖 IDOLiSH7 〗 なないろパレット

第11章 スタートライン


「だけど···だけどさ!」

千「モモ!···とにかく落ち着いて。ほら、深呼吸。はい、吸って···吐いて···もう1度···どう?少しは落ち着けた?」

ユキの心地良い声が耳を通り抜け、その声で促されるままに深呼吸を繰り返して···漸く、いつもの自分を取り戻す事が出来た。

「ありがとうユキ···なんとか落ち着けたよ」

千「そう。なら、良かった」

そんなオレたちを見ておかりんがホッと息を吐き、社長さんもまた···マリーに電話を掛け始める。

小「···やっぱり出ない、か。もしかしたらマナーモードにしたままの状態になっているのかも知れないね」

それは···有り得る、とそこにいる誰もが小さく頷く。

小「とにかく状況は良くない。なんとか彼女を見つけ出さないとだ」

岡「千くんに百くん。Re:valeの今日の仕事はさっきので終わってるので、小鳥遊さんにお手伝いしましょう」

「「 当然!! 」」

ユキと声を揃えて言えば、但し!とおかりんがひとつ咳払いをする。

岡「深入りし過ぎてお互いがどうにかなっては元も子もありません。もしなにかあったら必ず連絡を取り合うこと···これが条件です」

大きく深くクギをさされながらも、それでもマリーがどこに連れて行かれてしまったのか探し出すのが最優先だから、ユキもオレも、おかりんが出した条件をすんなり受け入れた。

小「こちらの事情に巻き込んでしまって申し訳ないけど、今はそんな事を言っている場合でもないことは確かだ。謝罪やいろいろなことは後日こちらから伺いを立てるという事で···宜しくお願いします」

深々と頭を下げる社長さんに、オレたちはそんなのいらないからと大きく手を振って···とにかくマリーを探さないと!と頷きあった。

/ 1348ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp