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〖 IDOLiSH7 〗 なないろパレット

第10章 不測の事態


❁❁❁ 万理side ❁❁❁

学校がある2人を送り出したのと入れ違いで社長が来て、愛聖の部屋に場所を移して話を続ける。

詳しく話を聞いた社長も、どうしたものか···と息を吐いた。

小「思い切って暫く電源を落としてしまえば早いけど、それだと生活に不自由が出る。僕たちとの連絡も取れなくなるし、何より普段から連絡を取り合っている人と遮断されてしまうね」

『外出する度に誰かに同行をお願いするのは難しいし、でも···どうしてこんなことに···』

まず、そこだよな。

小「とにかく、これ以上の騒ぎにならないうちにこちら側としても動かないと···あぁ、遅かったか···」

話している途中で社長の電話がなり、その相手を見て社長が苦笑を見せる。

小「小鳥遊で···あぁ、そうだね···今その話で愛聖さんと一緒にいるよ。え?ネット上に出回ってる?!···分かってる···ちゃんと僕が守るから。僕が出来る精一杯で守る事を約束するよ」

恐らく、電話の相手は···八乙女プロダクションの社長だろうと思わせる会話が聞こえてくる。

ちゃんと僕が守るから。

社長はハッキリとそれを伝えていて、じゃあ、俺は何が出来るだろうかと考えてみる。

僕が出来る精一杯で守る事を約束する。

社長みたいに、俺も堂々と言えたらいいのに。

いや、言えるだろ?

ただちょっと、守り方が違うだけだ。

子供の頃から知ってる愛聖だからこそ、俺だけしか出来ない守り方があるはずだから。

あ、そうなると···千もか?

もし、千だったら···この現状をどういう手段で回避させるだろうか。

千だったら···あいつ、容赦ない時あるからなぁ。

あまり千のパターンは考えないようにしとこう。

思考回路がパンクするから。

社長の電話の話では、ネット上に···とか言ってたよな?

それなら俺が出来ることは、愛聖の電話番号がどうやって出回ってしまったのか。

それを解析するのが最優先だな。

日頃からパソコンと向き合うのなんて仕事柄、慣れてる。

小鳥遊プロダクション社員の名にかけて、ひと仕事しますかね。

ここへ来る時に持って来た事務所のパソコンを繋ぎ、ロック番号打ち込む。

あっという間にパソコンが立ち上がり噂のSNSサイトを突き止めた。

よし···有能事務員を、ナメるなよ?
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