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〖 IDOLiSH7 〗 なないろパレット

第9章 ふたりぼっちのスタート


予定より若干早く進行した打ち合わせもお開きとなり、それと同時に会議室がざわめき出した。

小「愛聖さん。予定より早く終わったし、MEZZO"の方にも顔出して挨拶に回って来たいから少し待ってて貰えるかな?」

『分かりました。逢坂さんと四葉さんに頑張って!って伝えて下さい』

小「了解したよ。それで、待ってる間の部屋が必要でしょ?今からスタッフさんに部屋を使えるように頼んで来るから待ってて?」

千「そういう事なら、愛聖。僕たちの部屋に来てればいいよ。社長さんもそれなら心配いらないでしょ」

百「そうだよ!ね、マリーそうしなって!オレたちまだ次のスケジュールまで時間あるからさ?」

近くにいた千たちの申し出に社長が、それたは助かると笑う。

『別に私なら、局の喫茶でも平気なのに』

ここの局の喫茶室なら、下岡さんと何度も通ってるからメニューだって分かってるし。

百「喫茶なら、ぜひ喫茶りばぁれに!うちのマスターのユキが入れるコーヒーは絶品だよ!」

千「そうそう、インスタントだけどね」

Re:valeはいつから喫茶まで始めたんだろ。

小「それじぁ、なるべく早く戻るようにはするから、Re:valeさんのところにお邪魔しておいで?積もる話もあるだろうし?」

いや、積もるほどの話はないんですけどね···

なにせ頻繁にラビチャや直電が来てますから···千から。

百「そうと決まれば早く行こう!ね、いいよねマリー!ほらほら!」

『それじゃあ、マスターのインスタントコーヒーをご馳走になりに行きましょうかね···』

千「お菓子はモモがたくさん持ってるから、カバン漁るといいよ」

フフッ···と笑う千に百ちゃんが大きく頷いて、早く早くと急かす百ちゃんに手を引かれながら会議室を後にした。

ただちょっと気になるのは、相変わらず向けられるチクリとする視線。

振り返ればなにか言いたそうにスッと視線を外されて、私もそれが気になりながらも···誰にも何も言えずにいた。

次にあった時にでも、彼女とお話してみようかな?

もしかしたら、私の気の所為なのかも知れないし。

百「どうかした?」

『ん?あ、なんでもないよ』

立ち止まって私の顔を覗く百ちゃんにそう返しながら、Re:valeの控え室へ続く通路を歩き出した。
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