• テキストサイズ

〖 IDOLiSH7 〗 なないろパレット

第9章 ふたりぼっちのスタート


三月さんの部屋に泊めて貰ってから数日、なんだか三月さんの様子が···変?

なにか言いたそうにしてるのに、なにも言わないような感じで。

もしかして私···寝てる時になにかしちゃったのかな···?

寝相が悪過ぎて、三月さんを蹴った···とかだったらどうしよう?!

それとも、おかしな寝言を言ったりとか?

···ありえる。

万理の家に居た時も、朝起きたら万理がやたら私を見て笑ってた事があった。

気になるから万理を問い詰めてみれば、まぁ、うん···変な寝言をはっきりとした口調で言ってた···って言われた。

しかも、万理宛に。

卵焼きにはご飯でしょ!ご飯も欲しい!···とか。

うぅ···思い出すだけで恥ずかし過ぎる!!

もし···三月さんにもそんな事を叫んでたりしたら、どうしよう!

『穴があったら入りたい···むしろ自分で掘ってでも入りたい···』

三「は?なに言ってんだ愛聖。しかもさっきから青くなったり赤くなったり、忙しいヤツだな」

『三月さん?!』

リビングのソファーで縮こまる私を、通りすがりの三月さんが覗き込む。

『あの、三月さん···ちょっとお伺いしたい事が』

三「お伺いって?」

『この前、三月さんのお部屋に泊めて貰った夜···私なにかしちゃいました、か?』

三「いや、別になんも?」

良かった···とりあえずは寝相悪くて蹴ったとかじゃないみたい。

『じゃ···じゃあ!ね、寝言···とかは?』

三「寝言?それも別に···あ···ハハッ···」

こっちがビンゴかぁ!!

『もしかして私、凄い恥ずかしいこと言ってたんですか?!』

三「恥ずかしいことって言うか、まぁ···うん、アレだ」

どれですかっ?!

三「オレと···万理さんを間違えて、だな」

ま、間違えて···寝言···ま、まさか···?

三「············抱き着いてきた」

・・・・・え?

『う、うそ···』

三「なんなら再生すっか?···万理、寒い、ギューってして···だったぞ」

み、三月さんが千じゃなくて良かった···じゃなくて!!

状況を思い浮かべて頭が爆発しそうだよ!

三「ムリに引き剥がすのもって思ったから、そのまま寝たけどな···暖かかったし」

言いながら顔を赤らめる三月さんと向かい合いながら、暫く動けずにいた。


/ 1348ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp