第9章 ふたりぼっちのスタート
ナ「ワタシもマリーのベッドで眠りたいですね」
『良かったらどうぞ?四葉さんと2人で寝たら狭いかも知れないけど』
三「そういう問題じゃねーよ!」
ですよね···
陸「一織。環を運ぶって言っても、どうやって運ぶんだ?」
一「担ぐか、それがダメなら···引き摺ってでも」
担ぐ?
···引き摺る?!
一織さんの言葉に、みんながそれをする姿を想像してみる。
『ダ、ダメですよ!こんなに気持ちよさそうに寝てるのに可哀想じゃないですか』
一「では、百歩譲って四葉さんをこのままにするとして、佐伯さんは今夜はどこで寝るつもりですか?」
そこなんだよなぁ···さっき四葉さんの部屋もリビングのソファーも却下されたし。
空き部屋はあるみたいだけどベッドないし···う~ん···
『あーっ!そうか、その手があった!ちょっと待って下さい、えっと確かここに···』
簡易デスクの引き出しを開けてゴソゴソと探れば···あった!
『見てくださいコレ!私がここへ来る前に使ってた漫画喫茶の会員カード!また有効期限あるみたいだから、今夜はここで、って···あの、二階堂さん?』
みんなにかざしながら言えば、手元からスっとカードが抜き取られ二階堂さんがビリッと破いてしまう。
大「こんな所に泊まるのは、お兄さんが許しません」
『じゃあ、どうしたらいいですか?私は別に四葉さんと一緒でも構わないけど···』
「「 却下! 」」
別に千や万理と寝泊まりしてるんだから、四葉さんと一緒でもなんの抵抗もないしと言ってみれば、メンバー全員が声を揃えて反対する。
一「あなたバカなんですか?!未成年の四葉さんとベッドを共にするなんてどうかしてますよ!」
『ベッドを共にって、別になにかある訳じゃないし···あ、じゃあ未成年じゃなければ問題はないですか?』
成人してるかしてないかが1番の問題であれば、成人してる人ならと提案してみる。
ナ「Noooooooo!日本の法律、ワタシはまだ未成年です···」
大「その理屈でいくなら、オレが立候補してもいいけど?」
『···なんだろう、この···もの凄い不安感』
大「なんでだよ!なんもしないっての!ただ1晩だけ泊めてやるだけだろうが」
いろんな提案をしながらも、あれだこれだと意見が別れて···
結果、最終的には···