• テキストサイズ

〖 IDOLiSH7 〗 なないろパレット

第9章 ふたりぼっちのスタート


みっきーはいつも俺が怒られてると···

三「一織、もういい加減にしてやれって」

一「これは私と四葉さんの問題です。兄さんは関係ありません」

三「そう言うなって。ホントは環だってちゃんと分かってるんだろ?な?」

とか。

大「タマ、どうしておまえさんはいつもそうなんだ?ちゃんとこの前も注意しただろ?だいたい、普段から、」

三「オッサンも説教なげーよ!だいたい大和さんだってそういう事あったんじゃねーの?環はまだ高校生なんだぞ?」

とか。

なんかいつも、そんな風に庇ってくれたり、間に入ってくれたりしてたのに。

あの時ばかりは、みっきーは黙って部屋から出てって、戻ってこなかった。

そう言えば、その時ヤマさんが···





大「タマ。タマはさっき愛聖に自分らより先にここの事務所からデビューして、タマの事情も何もわかんないクセに!とか言ってたけどな、あれは違う。タマの方こそ愛聖の事を分かってないぞ?」

「なんで···」

大「オレは用事があって社長のトコに行った時に、部屋から聞こえた話を···たまたま聞いちまったんだけどな。愛聖は最後の最後に説得されるまで、自分よりもアイドリッシュセブンの事を優先して欲しいって懇願してたんだよ」

「でも、デビューしたじゃん」

大「社長や万理さんに説得されて、だけどな?愛聖はな、タマ。自分はまだ冷却期間で研修生で、オレらの後輩でいいんだって言ってた。けどな、社長が···いい機会だから、いろいろ大変なこともあるだろうけどオレらの歩く道を作ってくれって。社長達がいろんなルールを教えるのは簡単だけど、それじゃ意味がない。過去に現場を経験してる愛聖だからこそ教えてやれる事があるんじゃないか?って」

「そんなことマリーは全然言わなかったし」

大「言えなかったんだろ。オレらが言うのも変だけど、活動再開するには多少なりとも金がかかる。オレらが何かする度に予算が付きまとう。そういった部分でも愛聖は困惑したんだよ。知ってるか?アイツ、交通費浮かせるために公共機関使ってたり、少ない距離ならそれさえ使わずに歩いて帰ってきたりして万理さんに怒られてんだぞ?ダイエット中だとか言ってるけど、節約してたんだろうな」






その時にヤマさんに言われて、気付いた事があった。
/ 1348ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp