第8章 新たな一歩へ
千「そうね···明け方に寒い···とかいって丸まりながら寄り添ってくるのとか···フフッ···カワイイよ?」
百「うんうん!ちょっと寝惚けてキューッて抱き着いて来たりとか、もうオレ···ヤバ過ぎてどうにかなりそうだし!」
「「 どうにかって?! 」」
なっ、なんなんだこの···おかしな暴露大会は!
まぁ、とりあえず落ち着け、オレ。
「じゃ、挨拶は済ませたし楽屋に戻るぞ?」
そう言いながらわちゃわちゃするメンバーを寄せ集めながら、何気なくモニターを振り返る。
下 ー それではここで、今日のアシスタントレディーを呼んじゃいましょう!さぁ、皆さんお待ちかね···話題沸騰中の佐伯 愛聖さんでーす! ー
百「あっ!」
環「マリーの名前が呼ばれた」
一「そうですね···転んだりしないといいですけど」
···確かに。
下 ー では佐伯さん!どうぞ~! ー
イチの言葉に頷きながら画面を見ていてれば、元気よく飛び出して来た愛聖が観客席に向けて大きく手を振ってから深々とお辞儀をする。
ナ「oh···マリー、とってもcute!!」
三「はいはい、静かにしとけ?しっかしなぁ···普段の寮にいる時の姿と全然違うよな」
環「だな。寮だと、ソファーとかで丸まって寝てたりしてっし」
壮「そうだね···でも、そんな姿もなんだか子猫みたいで可愛いよね」
それな···女が1人だけって事を忘れてんじゃないのか?と思うような事がいくつかあるけど、それもメンバーを信じてくれてるとも取れるしなんとも言えないけどな。
下 ー 久々だねぇ、佐伯ちゃん!今日はヨロシクね? ー
『はい!よろしくお願いします下岡さん!』
下 ー 今日はインディーズ枠に同じ事務所のアイドルグループが出るけど、みんな普段はどんな感じなの? ー
『そうですね~、優しくて元気いっぱいで···大好きです!』
おい、恥ずかしいだろうが。
ナ「マリー、ワタシも大好きですよ!」
三「うるさいっつーの!」
「コラコラコラ!楽屋挨拶中ってのを忘れるな?ってことでオレたちはこの辺で」
叫ぶナギにミツがツッコミ、またも賑やかになりそうな所を制止して、みんなを急かして楽屋から出る。
長居は無用、だしな。
特にここは。