第8章 新たな一歩へ
❁❁❁ 百side ❁❁❁
大「インディーズ枠で出させて頂きます、アイドリッシュセブンです。今日は宜しくお願いします···リーダーの、二階堂大和です。ほら、お前さんたちも!」
そう言って楽屋挨拶に来たメンバーが、リーダーに促されて順番に自己紹介をして行く。
けど。
改めて本人達を見ると、誰がマリーと仲良しだ?···とか、変なことばっか考えちゃうオレがいる。
前にマリーから聞いた話だと、ハーフの人はボディタッチ多めで、とか聞いてたし。
って事は?
ナ「六弥ナギでーす。ヨロシクお願いします」
そのハーフってのは···こいつか。
何となくライバル視してしまうのは、ヤキモチとかじゃないって言いたいけど!
普段からマリーにベタベタしてると思うと···羨ましくて百ちゃん妬けちゃう!
千「Re:valeの千です。こっちはモモ」
「あ、うん!オレはRe:valeの百ちゃんです!」
環「スゲー···本物のRe:valeだ···」
三「こら、環!大先輩なんだからちゃんとしろって」
壮「そうだよ環くん!敬語、敬語ちゃんと使って!」
···なるほど。
この環ってのが、マリーが勉強とかたまに見てあげてるとかいう高校生か。
環「いーじゃん別に。マリーも言ってたし、Re:valeはそんなに堅苦しくないから大丈夫だって」
ん?
今···マリーって言ったか?
ナ「はーい!ミツキ、確かにマリーは言ってましたよ?」
···こっちもか!!
千「モモ、ひとり百面相するの、やめて」
「だってさぁ、ユキ!マリーのことマリーって呼ぶのオレだけかと思ってたのにさぁ···」
ここに2人もいるんだもん!
千「···そうね」
「···そうね。じゃなくて!あ~も~、百ちゃんジェラシー!」
胸の奥がムズムズする感じを隠せずに、じたばたとしてみる。
千「いいんじゃない?愛聖がそれだけ、新しい所に溶け込めてるってことなんだから」
済ました顔して言うユキに、それはそうだけどさ?なんて返してみんなと向き合う。
「みんな···オレのマリーをヨロシクね!」
千「モモのじゃない···僕の、だから」
「えーっ!ユキだけ独り占めズルい!」
ユキを振り返って、そう言って笑った。