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〖 IDOLiSH7 〗 なないろパレット

第8章 新たな一歩へ


❁❁❁ 陸side ❁❁❁


〖 IDOLiSH7 様 〗


割り当てられた楽屋の前に貼られている紙を見て、三月たちが声を上げる。

ようやく、ここまで来れたんだ。

これで、7人揃ってデビュー出来たら···やっと天にぃと向かい合って話をする事が出来るんだ。

そう思うと、いろんな気持ちか複雑に絡まって行く気もする。

デビューしたからと言っても、天にぃがいるTRIGGERとは同じ場所までは随分遠い。

けど、今の自分の立ち位置じゃ···まだ、ダメだから。

三「記念写真撮ろうぜ!な!」

環「おぅ!···りっくん、早く!」

貼り紙の前に集まるメンバーにオレも混ざる。

紡「あの、私が撮りましょうか?」

三「じゃあ、頼む!」

紡「撮りますよ~···はい、チーズ!」

三月からスマホを受け取ったマネージャーがシャッターを押してくれて、それを受け取った三月が撮れ具合を見る。

『ね、三月さん?そのスマホ、もう1回預かってもいい?』

三「いいけど、どうすんだ?」

『記念すべきメンバーに、ひとり欠けてたらダメでしょ?···ほら、紡ちゃんもちゃんと混ざって混ざって!』

紡「わ、私ですか?」

『当然!だってアイドリッシュセブンのマネージャーは紡ちゃんなんだから、記念写真ははいっとかないとね?』

みんなもう1回集まって!と愛聖さんが声をかけて、今度はマネージャーを真ん中にして写メを撮る。

愛聖さんて、オレたちがイマイチ気付かない事にさりげなく手を貸してくれる所が···凄い。

オレたちがここまで来れたのも、マネージャーが最初に7人揃ってってのを社長に推してくれた事から始まるんだから、それを忘れたらダメじゃん!

『ちゃんと撮れてる?!』


三「オッケー!バッチリだよ。なぁ、愛聖は混ざらなくていいのか?」

『私は大丈夫だよ。だって今日は、アイドリッシュセブンがメインなんだから』

「小鳥遊さーん!打ち合わせいいですか?!」

紡「あ、はい!」

『ほら、紡ちゃんはお仕事があるんだから私のことは気にせず行って?』

紡「すみません···じゃあ私は打ち合わせに行ってきます」

小走りでスタッフの所へ向かうマネージャーを見送った後、楽屋挨拶をしなきゃ!と言う話題が上がる。

オレはどんな顔して···行けばいいんだろう···

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