第5章 ヒカリの中へ
陸「愛聖さんって、その···意外と大胆···」
『違ーう!!』
ナ「口移し···」
『ナギさん、やろうとしてる事が予測つきますからね!』
紡「あ、あの!皆さん落ち着いて!」
三「お前ら···うるさーい!!飯ぐらい静かに食えっ!」
「「 ···はい 」」
ギャアギャアと大騒ぎになっている状態を、三月さんの鶴の一声が静かにさせる。
三「特に愛聖!お前1番うるせぇぞ!」
『私ですか?!だって今のは社長が!』
社長が楽の事を持ち出すから!と言おうとして社長を見る。
小「僕?僕が···どうかした?」
······。
『いえ···なんでもありません···』
ズルいよ社長···こんな時に社長スマイル全開に出してくるとか。
そんなの見たら何も言えないじゃないですか。
三「1番うるさかった愛聖は、バツとして···皿洗いな」
皿洗い···今日は特に洗い物がたくさんある。
でも、キッチンの主は三月さんだから···文句は言えない。
『が···がんばりまーす···』
はぁ···とため息を吐きながら食事の続きを楽しむ。
その間も、みんなは音楽の話とか振り付けの構成とかを楽しそうに話しながら食べ続けていて、本来だったら彼らの方が先に世に送り出されるハズだったのに、誰も何も文句なんて言わずに再出発おめでとう···とか、胸が痛い。
特に四葉さんなんて、早くデビューしたいって言ってたのに。
私が頑張って、早く1人立ちすれば···少しは変わるんだろうか。
それなら、有難くもひとつ来てる仕事を無事に終わらせないとだけど。
下着のCMって言ってたけど、ホントに私で務まるのかな?
だって下着姿だよ?
下着···そう言えば!
『二階堂さん!つかぬ事をお聞きしますけど』
大「ん、なに?」
『私の下着姿って、どうでした?!』
大「ゴフッ!!···何かと思えばイキナリなんだよ?!」
環「うわっ!ヤマさん汚ぇ!」
『だから、前にガッツリ見た時···どうでしたか?!その下着を買いたいと思いました?』
二階堂さんは姉鷺さんから送られてきた下着を着けてた時に見てたし!
大「どうって、俺が買いたいって思ったらおかしいだろ?!」
『自分で使うんじゃなくて、例えば誰かにプレゼントしたい、とか』
大「アホか!」