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〖 IDOLiSH7 〗 なないろパレット

第5章 ヒカリの中へ


❁❁❁ 楽side ❁❁❁

「お疲れ様でした!以上でTRIGGERさんのリハは終わります!」

スタッフの声に、予定より早く終わったなとホッと息をつく。

「龍、この後は用事あるか?」

控え室で着替えながら龍を振り返る。

龍「特にはないけど···楽は?」

「愛聖の所へ行く。最もアイツと連絡が取れたらの話だけどな」

直接会って、顔見て話がしたい。

ただ、それだけだ。

龍「じゃあ、俺も付き合うよ。会えるなら会いたいしね···天はどうする?」

天「みんなが行くなら行くよ。愛聖に直接言いたいことが山のようにあるからね」

「じゃ、決まりだな···オレはコンタクトを取ってみるから、龍はあのマネージャー代理に帰りはバラけるから先に帰れと言っといてくれ」

龍「分かった···けど、俺達はどうやって移動する?」

「タクシーを使えばいいだろう?···と言いたいところだが、今日オレはここまで車で来てる」

鞄から鍵を出して見せれば、龍はなるほど···と笑ってドアから出て行った。

天「ところで楽。行くのは決まったけど、愛聖の居場所は分かってるの?」

「これから本人に連絡取れば居場所は分かる。連絡が取れなかったら···あの事務所に突撃だ」

天「愛聖のことに関してはゲリラ?」

「ほっとけよ」

天の言葉を軽く受け流しながらスマホを出し、これまで何度もかけ続けた愛聖の番号をタッチする。

3回···4回とコール音を数えながら、やっぱり出ないのか···?と思い始めた時、そのコール音が途切れた向こう側で愛聖の声が聞こえた。

「お前、いまどこにいる」

出て早々の会話じゃないかとは思いながらも、ついぶっきらぼうに言ってしまう。

『あ···楽?まだ、会見したホテルの控え室にいるけど···』

···なんだ?

なんか声のトーンが変だな。

「何かあったのか?お前、いつもと違う感じがする」

愛聖に違和感を感じた事を小声で聞けば、実は···と予想もしなかった返答が返ってきた。

「は、ぁっ?!いつ?!どこでだ?!···まさか会見中にか?!」

あの中継の途中でリハの順番が来てオレ達は最後までは見ていない。

それもあって、つい声が大きくなった。
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