第4章 カケラの眩しさ
❁❁❁ ナギside ❁❁❁
「昨夜のマリーは、とても楽しそうデシタ!ソウゴもマリーも、かわいかったデ~ス!」
『逢坂さんが、可愛かった···って、なんですか?』
「それは···ソウゴに許可なく言えません。マリーの事ならお教えしまショウ」
『昨夜、何があったか教えて下さい』
背筋を伸ばしワタシの顔をまっすぐ見るマリーは···
「キューーーーーーーーート!!」
『ナ、ナギさんっ?!急に抱き着くの禁止です!ビックリするじゃないですか!』
「Sorry···でも、昨夜のマリーもヤマトに抱きついてマシタ」
『えぇっ?!···ウソ、ですよね?やだなぁ、ナギさん···私を驚かそうとして』
「本当デスよ?ヤマトに抱き着いて、甘えてマシタ···可愛らしく、キスまでオネダリしてとってもキュートデシタ」
ぜひ、ワタシも···と思っていたら、イオリに叱られましたが。
『ナギさん···私はそれで、その···二階堂さんに···』
全身を硬直させながらもマリーはポツポツと言葉をつなぐ。
「答えは、NOデス。あと少し···という所で、バンリが止めに入りマシタ」
『未遂で終わって良かった···』
「その後、バンリにキスのオネダリしてマシタ。バンリの胸に顔を寄せて甘えるマリーに、ワタシはキュンキュンしました···マリー?どうしました?」
パタン···とソファーに倒れ込み、マリーは顔を隠してモゾモゾと恥ずかしがって。
『ナギさん···私もう、生きていけない···』
「それはいけませんネ!!生きていけないとはハラキリ切腹デスか?!」
『ナギさん、ハラキリも切腹も同じです』
冷静に返され、フム···と意味を考えてみる。
···同じデスね。
「マリー···ハラキリする前に、ワタシのお願い聞いてクダサイ···」
倒れ込んだ体をムクリと起こし、マリーがワタシの顔を見る。
「ナギさんのお願いって、なんですか?」
ワタシのお願い、それは···
バタバタとクローゼットを開けて、ひとつの服を広げて見せる。
「ぜひ···ここなの衣装を着てクダサイ」
『···お断りします』
「Why?!酔っ払ったミツキは着てくれマシタ!」
『酔っ払っいの話はもういいです!!』