• テキストサイズ

〖 IDOLiSH7 〗 なないろパレット

第4章 カケラの眩しさ


❁❁❁ 小鳥遊音晴side ❁❁❁

環「そーちゃん!いおりんを離せって!」

壮「たぁ~くん、うるさぁい···」

日頃しっかり者で大人しい壮五くんが、こうも変わってしまうとは。

でも、それはそれで僕は安心出来るけどね。

彼には彼なりに、いろいろと大変な苦労がある。

ただ···

一「社長···何とかしてください」

同じくしっかり者である一織くんを、ここまて困らせるのは···予想外だったけど。

「壮五く~ん、そろそろ一織くんを解放してあげないと一織くん泣いちゃうよ~?」

環「いおりん、泣くの?!」

一「泣きませんよ!社長も変なこと言わないで下さい!」

一織くんのこういう所も見れたし、僕は壮五くんに魔法の言葉を囁いてあげよう。

ちょっと、罪悪感はチラチラと顔を出すけど。

「壮五くん?ちょっと耳貸して?」

一織くんにギューッとしがみつく壮五くんの耳元で、コソコソと魔法の言葉を囁けば、あれだけふにゃふにゃとした壮五くんがシャキッ背筋を伸ばす。

壮「僕は···あれ?一織くん、僕に抱き着いたりしてどうしたの??」

一「むしろ、そうされているのは逢坂さんですが」

壮「あれ···なんでだろう。ごめんね一織くん」

よし、ひとまずここは落ち着いた···っと。

酔ってフワフワな時間を過ごしていた壮五くんが、少し青ざめているのはかわいそうだけど。

環「ボス···スゲーな!そーちゃんになんて言ったんだ?」

「う~ん···それは、内緒」

秘密の言葉···それは誰にも教えられない。

壮五くんのプライバシーに関する事だし、本人が隠しておきたいなら···今は僕が好評すべき事ではないから。

それよりも、万理くんの方は···アハハ、とっても大変な事になってるようだ。

さて、万理くんも助けてあげるかと近寄って見れば。

『いつもご褒美にチューしてくれたのにぃ···』

ええっ?!これは由々しき一大事だ!

「だから、そんなのした事な···」

···万理くん、そこで黙るのは肯定と同じだよ。

少しからかうように声を掛ければ、万理くんはさらに慌てて否定をする。

大丈夫、ちゃんと分かってるから。

それにしても、この酔い方は八乙女にそっくりだ。

あと超絶毒舌家も深酒すると···いや、そこは彼の威厳の為に秘密にしておこうかな。

うん、そうしよう。





/ 1348ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp