第19章 魔法のコトバ
環「俺とそーちゃんは普通にMEZZO"の曲なんだな。俺もRe:valeやりたかった」
壮「環くん、Re:valeの曲は僕には難しいから普段通りのMEZZO"でいいじゃないのかな」
環「えー・・・MEZZO"はいつもそーちゃんとしかやってないし、俺もRe:valeやりたかったし」
壮「環くん・・・いつも通り僕とじゃイヤなのかな」
拗ねる環の隣で項垂れる壮五を横目に見ながら、陸やナギはどうなんだ?と資料の文字を辿る。
ナ「ワタシはマリーとマリーの曲を披露デスネ!あのスローテンポな美しい曲は、ワタシにピッタリな曲デス!」
陸「ナギはどの曲でもちゃんと出来るからいいじゃん?オレは、大丈夫かなって心配だよ。だってオレもRe:valeの曲をってなってるし」
一「他の皆さんはともかく、七瀬さんは今からでも体力作りした方がいいと思いますよ」
陸「なんでオレだけなんだよ!」
出た出た、一織の陸弄り。
小「みんないろいろと意見があると思うけど、これも新人賞受賞式までのステップアップだと思って楽しんでよ?それに、特別企画の収録は愛聖さんがゲスト出演する収録の翌日、つまり2週間後だから準備も練習も頑張らないと」
「「 2週間後?! 」」
万「まぁ、そういう事だからさ。三月くんも壮五くんも普段の家事仕事は期間中やらなくていいよ。代わりに助っ人として俺が食事作りや掃除に洗濯をやるから。家事は俺も好きだし問題ないよ」
そうは言っても、2週間であれをマスターするとかオレに出来るのか?
そもそも衣装だって・・・そうだ衣装だ!
「収録が2週間後って、衣装の準備は間に合うんですか?オレだけじゃなくて、ナギや陸だってあるだろうし。そうそう、あと大和さんとか」
大「あのねぇ、いかにもついでみたいにお兄さんの名前出すなっての」
「だって衣装全員分はさすがに2週間じゃ時間がないんじゃないかと思ってさ?」
今までのだってそんな早い仕上がりじゃなかったはずだしと言えば、聞いていた社長がそれは心配ないと話に加わる。
小「アイドリッシュセブンとしては衣装をそのまま使って、アクセントとしてRe:valeのカラーを入れるよ。愛聖さんの曲担当に関しては、ちょーっとオシャレして貰うけど」
そう言いながら社長が手のひらを頭の上でぴょこんと動かす。