第4章 カケラの眩しさ
❁❁❁ 大和side ❁❁❁
一「兄さん、飲み過ぎは良くありませんよ?」
三「だからぁ~、一織は真面目過ぎんだって···な、大和さん?一織はもっと力抜けよ~?」
「あ~はいはい、そ~ですね···と」
愛聖の歓迎会が始まり、早くも酔っ払い第1号の三月が絡み始める。
コイツの絡み方、ハッキリ言ってめんどくせぇ···
普段から熱血タイプか?と思うところは節々あるけど、こういう時に全面に出してくる辺り···ま、イチに任せておくか。
で、その主役はどうしてるかな?って···あ、なんだアレは。
さっきまでタマやリク達とキャッキャしてたと思ったら、テーブルに突っ伏したままタマとリクに肩をユサユサと揺さぶられてる。
まさか、潰れたか??
ソウがいるから大丈夫かと思ったけど···目を離し過ぎたか?!
グデングデンのミツをイチに託しテーブルの方へ行けば···あ、ヤバい。
···完全に潰れてる。
ソウにも飲ませ過ぎるなって言っといたのに、雰囲気に流されか?
「ソウ···おまえさん、どんだけ飲ませたんだよアレ」
壮「どんだけって、そんなには···でも、多分···5杯位かな?」
5杯?!
あんな強いヤツをいきなり5杯だって?!
「そりゃ潰れても仕方ないっていうか···ほら、しっかりしろ愛聖。ちょい外の空気吸って酔いを覚ましとけ?な?」
環「やっぱ酔っ払いだったんじゃん」
やっぱ?
それって予兆があったのか?
「タマ、こうなる前になんかあったのか?」
愛聖に声を掛けながら聞けば、タマとリクが揃って話し出した。
環「なんかマリー、部屋が暑いとか言ってた」
陸「そうそう。それで、喉渇くねって言って壮五さんが持ってきたお代わりを飲んでて、オレ達が話してたらこうなってて」
めちゃめちゃ酔っ払い状態じゃないか、それ。
「リク、酔い覚ましに冷たい水持って来て。それからタマは···そうだなぁ、とりあえず万理さんに声掛けて。オレ1人でも運べるけど念の為にもう1人大人がいる方が安全だから」
それぞれに手伝いを頼み、もう一度愛聖に声を掛けてると、むにゃむにゃ言いながらもやっと体を起こした。
「こら酔っ払い。ちゃんと忠告したのに飲み過ぎやがったな?ほらオレに捕まって、立てるか?」
『ん~、二階堂さん?』