第4章 カケラの眩しさ
❁❁❁ 環side ❁❁❁
「ここが俺の部屋」
ドアを開けてマリーと部屋に入ると、マリーが逢坂さんが嘆くのが分かりますね···と笑った。
「別に散らかしてるわけじゃねーし。今日なんて、いつもに比べたら平気な方だし···この前そーちゃんが一緒に片付けしたばっかだかんな」
『···ますます逢坂さんが大変だと言った意味が分かります』
なんでだよ。
『二階堂さんにも言われてるし、お掃除始めましょうか?』
「おぅ、いいぜ?···俺、なにすればいい?」
いつもはそーちゃんがアレこれ言ってるうちに終わっちゃうから。
『四葉さんはまず、テーブルや机の上を片付けましょう?学校の物とかで必要な物があったら困るし。私はこの散らばった洋服達を纏めて···洗濯機に入れてきます』
「なんで洗濯すんの?洗ってそのまんまのやつばっかだけど」
そーちゃんもたまにマリーと同じこと言うけど、着てないのに洗うとか、変じゃね?
『キチンと片付けるなら、洗い直してからの方がシワもなくなるからですよ?あ、ついでに今来てる物も一緒に回しちゃうから全部脱いじゃって?』
「全部って···パンツも?」
マリーがいるのに、ここで?
『パ···それは脱がなくて結構です!っていうか、履いてて下さい!』
「マリーが言ったんじゃん、全部って」
『それは制服のシャツと、中に着てるパーカーの事です!』
自分のいまの格好を見て、そういや制服のまんまだったと脱いでいく。
「ん、これでいい?」
『あ、じゃあ洗っ···四葉さん?!』
洗濯物を受け取ろうとして振り返ったマリーがビックリして叫ぶ。
「なに?言われた通り脱いだけど?···はいコレ」
『ちょっ、下着一枚でこっち来ないで!』
なんで慌てたんだマリー?
壮「環くん、入るね?」
「そーちゃん?いいよ、開いてる」
ドアに向けて返事をすると、そーちゃんが入って来てオレ達を見て驚いた。
壮「た、環くん何してるの?!」
「だってマリーが脱げって言うから」
『だからそれは洗濯物を!』
壮「とにかく環くんは何か服を着て!愛聖さん、ちょっと失礼します」
そう言ってそーちゃんはマリーの顔を自分の胸に押し当てた。