第4章 カケラの眩しさ
❁❁❁ 陸side ❁❁❁
三「オレとおっさんはベッドの組み立て。壮五はそっちの棚を組み立てられるか?」
壮「大丈夫だよ。こういうの僕は何気に得意だからね」
三「なら、それは壮五に任せた。ナギは愛聖と一緒にカーテンを取り付けてくれ」
あ、あれ?
ナ「オッケー!任せてクダサイ!では、ワタシと一緒にこちらへ」
三月がみんなに仕事を割り振って、それぞれが作業を始めてしまう。
「あのさ、三月?オレは何をすればいい??まだ仕事振り分けられてないんだけど···」
三「そうだなぁ、陸は···」
うんうん!
三「···か、買い出し係!」
うん!···ん?!
「買い出し係って···組み立てなんにも関係なくない?!」
三「そう言われてもなぁ···全員集合!って呼んだのはオレだけどさ、陸は埃っぽいのダメだろ?」
「でも、最近は大丈夫な気がする!だってこの前、環の部屋に入っても平気だったし」
壮五さんが環を起こしに行く時に着いてっただけだったけど···
『あの···三月さん?もし大丈夫だったら、私も七瀬さんとご一緒して来てもいいですか?』
えっ?!
ナ「マリー···ワタシと作業するの、嫌なんデスか?」
『そうじゃなくて。七瀬さんだけに買い出し行って貰うの申し訳ないし、それに私この辺りの道順まだあんまりよく分からないから案内を兼ねて···って言うのはどうでしょう?多分ここにいても、私たいして役に立てない気もするし』
多分、オレに気を使ってくれてるんだな···とは思う。
でも、せっかくだから。
「する!どこにでも案内するよ、任せて!」
大「んじゃ二人でコンビニ行ってきてよ。お兄さんビールね」
三「昼間っから飲んだくれんな!夜には好きなだけ飲めるんだから我慢しとけっつーの!」
『夜に何かあるんですか?』
「あ~、いや、なんでもない!なんでもないから今のは!」
不思議そうな顔をする愛聖さんに、オレは慌てて言葉を被せた。
今夜の夕食は、社長と万理さんが愛聖さんの歓迎会するからって言ってた。
内緒ね?って言われてるのに、バレちゃう所だったよ。
大「ま、とにかく二人で行って来な?愛聖、ここはオレらがやるから、な?」
『はい、お願いします』
そんな流れでオレ達二人で買い出しに出る事になった。