第1章 兵長の身長がめっちゃ伸びた話
「……は?」
今、は何と言った?
リヴァイは呆けたような表情をして、を見下ろした。
赤い顔をして、大きなコバルトブルーの瞳を潤ませて見上げてくる…。
今、自分の事を格好良いと言ったのか?
「……」
の言葉の意味を理解して、リヴァイの顔も赤くなる。
「………」
「………」
しばらく二人は無言で赤くなっていたが、ふと自分達の状況を思い出して、ぱっ、と離れた。
「……お前、朝から様子が変だったのって…」
リヴァイが照れくさそうに切り出すと、は何だか笑ってしまいそうなくらい慌てている。
「だ、だって…、せ、先輩が急にこんな姿になってるから…」
「俺があまりにも格好良くて、照れてたのか?」
「きゃあああ!!」
が小さな両手で、赤くなった顔を隠す。
そんな仕草がどうしようもなく可愛くて、リヴァイは顔を赤らめながらも、ニヤニヤと笑ってしまった。