第3章 合同演習
「まぁ、しかし、お前は優秀だ。これからも頑張れよ」
「は…はいっ!」
リヴァイの行動に一瞬あっけにとられたであったが、すぐに大きな声で返事をした。
の様子がすっかり元に戻っていることを確認したリヴァイは、そのまま宿舎へと戻って行った。
(リ、リヴァイ先輩は…怖い人だけど……怖い人じゃない。むしろ…ぶっきらぼうだけど…とても優しい人なんだ)
この時から、はリヴァイに憧れ以上の尊敬の念を抱くようになった。
(私はきっと、優秀な兵士になってリヴァイ先輩の役に立つ人材になる!リヴァイ先輩のように、厳しくも優しい、懐の深い人間になるんだ!)
そこから、とリヴァイの交流は始まった。
余談だが、が三回生の宿舎前をうろついていた時、リヴァイもまたの様子が気になり一回生の宿舎に向かおうとしていたのだった。
ばったりと玄関ではち合わせた時にが素っ頓狂な声をあげるものだから、すこし調子が狂ってしまった。
(面白いやつだ…)
こんな事があってから、リヴァイはを可愛がるようになり、はリヴァイを慕うようになっていったのだった。