• テキストサイズ

【進撃の巨人】夫は人類最強の男

第5章  ホームパーティー


 興味深々といった様子で大勢の人間から見つめられ、リヴァイはややウンザリしたような顔をする。

「俺の一目惚れだ。地道に衣類修繕室に通い詰めて、…後はまぁ、ありがたい事にこうなっている」

 あまりにもリヴァイがあっさりと話したので、皆の方が逆に恥ずかしくなってしまった。
 はリヴァイの隣で真っ赤になっている。
 実を言うと、リヴァイが頻繁に衣類修繕室に来ていたのは、本当に衣類の修繕が目的で来ていたのだと思っていたのだ。
 まさかあのリヴァイが自分目当てで通ってきていたとは、思いも寄らなかった。

「…さんは、兵長の第一印象はどうだったんですか?」

 気を取り直して、ペトラが尋ねる。

「わ、私は…」

 はその白い肌を上気させながら、初めてリヴァイが衣類修繕室を訪れた時の事を思い出した。
 袖のボタンが取れてしまって、リヴァイは不機嫌そうだった。腕を出した時のぶっきらぼうな仕草、すねたような態度…

「…かわいい方だな、と思いました」
「えーーーっ??!」

 の言葉に、一同から驚きの声があがる。中には驚きのあまりイスから落ちた者もいたほどだ。
 常に眉間にシワを寄せて不機嫌なオーラを発散しているリヴァイに対して、まずこのような印象を持つ人間はいないだろう。
 リヴァイ本人でさえ、ずるっとなっている。

「か、かわいいって…」
「あ、いえっ、その変な意味ではなく、本当に…」

 かーっと、耳まで赤く染めて、が弁解する。

(…さすが、兵長と結婚するだけあって、さんも肝が据わっている…)

 可愛らしい見た目に反して意外にも度胸のあるに、皆が意外であると感じた。

 だが、二人が並んでいるところは、本当に絵になった。お互いを想い合っていることが、強く伝わってくる。まるで幸せのオーラで包まれているかのように見えるのだ。

(…兵長(リヴァイ)とさん、幸せなんだなぁ)

 真っ赤になっているを、穏やかな表情で見守るリヴァイの姿に、皆の心も温かくなった。

/ 70ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp