第5章 ホームパーティー
リヴァイ夫妻宅で、ホームパーティーが開催される事になった。
きっかけは、オルオのひと言から始まる。
リヴァイの妻・は、同じく兵団本部で働いているが、兵士ではない。兵団本部の一角にある「衣類修繕室」というところで働いている。
兵士達は日頃激しい訓練を行っており、衣類を損傷することも多い。部署名の通り、兵士達の破れた衣類などを修繕するのがの仕事である。
リヴァイ夫妻の自宅は兵団本部から歩いて数分ほどの所にあり、赤い煉瓦造りのこじんまりとした小さな家だ。潔癖性のリヴァイのおかげで、庭でさえゴミひとつ落ちていない。
もともとリヴァイは兵団本部に自室を持っており、そこで寝泊まりをしていた。一定以上の地位になると自宅を持つことを許されるのだが(平兵士は宿舎での生活が義務づけられている)、「めんどうくさい」という理由と、特に自宅を持つ意味を感じなかったこともあり、リヴァイはずっとその自室で生活していた。
一方のは兵団本部近くの一室を借りて生活していた。身寄りのない彼女にとっては、その狭い一部屋があれば十分だったのである。
二人は結婚を機に、現在の家を借りて一緒に暮らすことにした。小さいながらも庭が付いており、兵団本部からも近いため、二人とも一目見てこの家を気に入った。
今では毎朝ここから二人連れだって出勤し、可能な限り一緒に帰宅している。