第4章 病気
「今日は仕事休め」
くしゃりと頭をなぜてやると、布団の中ではぁ…とキが小さくため息をつく。触れた額が熱い。
熱などを出してしまった自分に対する不甲斐なさであったり、仕事に穴をあけてしまう申し訳なさであったり、色々な感情が渦巻いているのだろう。
「りばいさん…迷惑かけてすみません」
熱でぼんやりしているのか、今のはヴァが発音できないらしい。
叱られた子どものような顔をして見上げてくるを見て、そんな様子がすこし可笑しくもあり、唇の端が思わずつりあがってしまう。
「ごちゃごちゃ考えてねぇで、今は体調を戻すことだけに専念しろ」