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A3!  亡き友との誓い

第1章 出逢い×事件



[桜side]
 
 
ここへ連れてこられて
どれくらい経つんだろう…
亜由達きっと臣くんと那智くんを
呼びに行ってるよね…
 
 
助けに来てほしい気持ちと
来てほしくない気持ちが
交互に浮かんでは消えていた…
 
 
 
『もうすぐアイツらが来るだろうな…』

 
そう言って話しかけてきた人と
周りの人達は嫌な笑い方をしていた。
 
 
桜『どうして来るって分かるんですか?』
 
 
出来るだけ震えないように声を出す。
 
 
『お前…アイツらどっちかの女だろ?』
 
 
 
は?
どうしてそんな事になるの…?

 
 
桜『そんな訳ないでしょ?ただの友達だけど?
残念ですね!』
 
 
『そうなのか?でもまぁアイツらが
お前に入れ込んでるのは分かってるからな…
きっと来るさ…』
 
桜『来るわけないでしょ!?
それに来たとしてもヴォルフなら
あんた達なんて簡単にっ!!』

 

そこまで言った瞬間乾いた音が響き
私は頬に痛みを感じていた…
 
 
桜『こんなの…痛くも痒くもないんだから!!』
 
 

『この女…』
 
 
『殴ってダメなら女の扱いなんて
1つかねーだろ(笑)』
 
 
 
その笑みを見た瞬間初めて怖さを感じた…
数人の男が私を押さえつけた。
 
 
桜『イヤっ!!』

 
『さっきまでの威勢はどこいった?(笑)』
 

『よく見たらイイ女じゃん(笑)』
 
 
 
 ブチッ―…
 ビリビリビリッ―…
 
 
 
桜『イヤーーーッ―…』
 
 
 
 
もうダメだ…
皆…那智くん…
 
 

臣くん…
 
 
 
 ガラガラガラ―――…
 
 

私が全てを諦めかけた時扉が開く音がした。
 

 
 
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