第1章 出逢い×事件
[臣side]
桜が連れ去られた倉庫の前まで来た時
中から叫び声が聞こえた。
その瞬間那智と共にドアを開け放った…
そこに広がっていた光景に
俺の中の何かが切れた気がした―…
那智『桜!!』
臣『お前ら桜から離れろ!!』
桜『那智くん…臣くん…』
その後俺達は暴れた。
怒りを爆発させて…
気付けば全て終わっていた…
那智が“後は任せて桜に付いててやってくれ”
と言われ俺は桜の所へ向かった。
桜は押さえつけられた時のものか
服はかなり汚れ髪も乱れ下を向いて震えていた。
臣『桜…?』
俺が名前を呼ぶと肩がピクッとなって
ゆっくりと顔をあげる…
桜『臣…くん?』
気付けば俺はアイツを…
桜を抱きしめて泣いていた。
臣『ごめん…』
桜『どうして臣くんが謝るの…?』
臣『俺達がお前を…こんな…』
殴られたのか頬は少し腫れ唇に血が滲んでいた。
その頬に俺は手を添えて俺は謝り続けた…
桜『もう謝らないで…?臣くん達は私を助けてくれた…だから大丈夫(ニコ)』
そう言って笑った桜は
今にも壊れてしまいそうで…
俺は再び桜を抱きしめた。