第5章 誓い×想い
那智のお墓がある霊園に着いてから
近くで花を買ってお参りをした
臣『那智…久しぶりだな』
桜『那智くん…やっと来れたよ(ニコ)』
臣『那智…やっと覚悟出来たよ』
桜『臣くん…?』
臣『那智に見届けてほしくてここに来たんだ』
桜『見届けるって…?』
臣『桜…』
桜『ん?』
二人の間に優しく風が吹く…
臣『好きだ。いや…ずっとあの頃から好きだった』
桜『臣、くん…』
臣『俺と付き合ってくれないか?』
桜『私…』
臣『これからの桜を支えたいし守りたいんだ…』
桜はどんどん目に涙をためながら
少し躊躇いがちに口を開いた…
桜『あの時私は支えられなかった…那智くんを亡くして壊れそうな臣くんに…声…かけられなかった…』
臣『あの時は桜も苦しんでただろ…?』
桜『違うよ…私に勇気がなかっただけ…話しかけられたはずなのに…好きなのに…大切…なのに…私は…』
目にたまっていた涙はポロポロと溢れていく…
そんな桜を俺は優しく抱き締めた
臣『もういいんだ…今桜がここにいるんだからそれでいい…』
桜『臣、くん…あの時は本当にごめんね…ごめん…なさい…』