第3章 苦悩×光
それから着替えて談話室へ行くと
心配してかほとんどのメンバーが集まっていた。
左京『伏見…』
臣『左京さん…』
俺は心配そうにしている皆を見渡した。
左京『話せる事なら話せ…無理にとは言わないが…』
帰り道の話をし終えた所へ監督が戻ってきた。
いづみ『臣くん、ちょっといいかな…』
臣『はい』
監督は俺にだけ聞こえるように話し出した。
いづみ『今私の部屋で休んでもらってるんだけど…身体中にアザとか傷がたくさんあった』
臣『っ!!』
いづみ『しかも服で見えない部分に集中して…それに多分だけどあれは日常的にだと思う。』
臣『桜は何か言ってましたか?』
いづみ『迷惑かけるから言えないって…』
臣『っ、まさか…』
再会した日の桜の顔が過った…
あの時のアイツの顔は
助けてほしかったんだと今気付いた…
悔やんでも悔やんでももう戻せないと
分かってるのに悔しくて泣いていた…
いづみ『臣くん…』
桜『あの…』
臣『っ!桜!!』
桜『臣、くん…』
いづみ『休んでなくて大丈夫?!』
桜『はい、ありがとうございます…なんだかすみません…』
立っているのも辛そうな桜を
ソファへ促し皆もいたが話をした。