第12章 「ねらわれたウィークポイント」
『リュウジさん…!!』
ドォンドォンドォン!!!
《うわっ!!!》
リュウジ《ちゃん…!!》
はリュウジに駆け寄った
『心配をかけてすいませんでした』
リュウジ《大丈夫なの…!?》
『はい』
ゴォォォ…!!!
『すごい風…!!』
《いつまで隠れてるんだぁ?》
リュウジは建物の陰から出て、メタロイドに向かった
吸い込まれるような風を利用して、羽を壊そうとするが
逆風に変わり近づくことができない
『どうすれば…!!』
リュウジ《はぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!》
リュウジは地面に掴まっていた
リュウジ《接近すれば…この体勢からでも…!》
『リュウジさん…!!これじゃ熱暴走が早まるだけ…!!なんとかしないと…!!』
は工場の中を見渡した
右を向くと別の出口が
『……………』
は扉へ向かった
バタンッ!!
『ここから…!!』
エンター「させませんよ、マドモアゼル」
『!!』
後ろからエンターの声が
『何で…!!!』
エンター「邪魔をしないでいただきたいですね、マドモアゼル。今いいところなんですから…」
エンターはの腕を掴んだ
『離して!!』
は腕を振り払った
エンター「おっと…」
『私のこと振り回して…カケラが欲しいだけなんでしょ…!!』
エンター「カケラは欲しいですよ…?しかし…あなたも欲しいのです…」
エンターはの顎を持ち上げた
『離してってば…っ!!』
エンター「…………」
ギュッ…
『!!』
エンター「離したくないんですよ…」
『エンター…?』
チクッ…
『痛っ…』
首筋に痛みが走る
ピー!ピー!ピー!ピー!
リュウジが腰につけていた安全装置が鳴り響く
『リュウジさん!!!』