第51章 永遠のキズナ
亜空間のバランスは非常に悪く今にも消滅しそう
エンターはメガゾードを降りてヒロムたちの元に向かった
『う…』
亜空間へ飛ばされる衝撃で気を失っていたが目を覚ました
『亜空間…?』
データ化は止まっていた
『はぁ…』
それでも腕や足はデータとなってしまった
怖い…
このまま自分は消えてしまい、エンターの一部となってしまうのか…
―――――
その頃、ヒロムたちは陣の格納庫へ向かっていた
マサト「おいJ!いい加減にしろ!!」
リュウジ「先輩!!どうしたんですか…」
そこには透明な箱に入った陣の姿が
ヨーコ「これが…陣さんの…!?」
マサト「そ、これが俺の本体!データが欠けちまってるうえに、かなりガタがきてこの有様だ」
みんなは陣の本体を見つめる
マサト「よし、時間がねぇ。ちゃちゃっと説明するぞ。結論から言うと、この俺の本体にヒロムの中のバックアップカードを移動する。そんだけだ」
ヒロム「え…?」
ニック「そ、そんなことできるのか!?」
マサト「あぁ。エンターが俺の欠けたデータを持ってるのは覚えてんだろ?ってことは、ヒロムの中のバックアップカードにも、そいつは入ってる。この本体に戻りたくてしょうがねぇデータがな。きっかけさえあれば、こう…磁石みてぇにガシッと」
ヒロム「ちょっと待ってくださいよ!陣さんに押し付けるなんてできませんよ!」
ヨーコ「陣さんは…どうなるの!?」
マサト「そこはまぁあれだ、ほら、天才の強みってやつでよ…」
J「嘘だ!!」
マサト「J!!」
J「…カードを取り込んだら…陣は…バラバラになる…!!」
「「「「!!!」」」」
リュウジ「こんな脆い状態の先輩の本体が…大量のデータを一気に取り込んで耐えられるわけない…!!…バラバラに破壊されて消える…。そういうことですよね!?」
マサト「…バックアップが消えて、エンターを完全に削除できるってことだ!!ちゃんも助けられる!!」
リュウジ「先輩!!」
ウサダ「何それ…!」
ヨーコ「絶対ダメ!!できるわけないよ!!だってそう言うに決まってる!!」
ニック「当然だ!!」
ゴリサキ「俺も反対!!」
ヒロム「みんな行こう。他の手を考える」
マサト「ったくよぉっ!!!」
「「「「!!」」」」