第31章 メサイアシャットダウン
ヒロム「メインルームはこっちだ!」
4人はヒロムの言った扉に入った
しかしそこには何もない
ヨーコ「ここ…だよね…?」
リュウジ「そのはずだけど…」
《ヒロム!》
声が響く
その声のする方に向かう
《ヒロム》
《ヒロム》
《ヨーコ》
そこにヒロムの父親と母親の姿が映された
《ヒロム…リュウジ…ヨーコ……よくここまで来たな…。13年間…よくここまで…》
《ヒロム…会いたかった…》
ヒロム「父さん…!?母さん…!?」
《大きくなったのね…ヨーコ…。1人にしてごめんね…》
ヨーコ「お母さん…!?お母さん…!?どこ…どこにいるの…!?」
《今はダメ…。それより聞いて…!》
《時間がない…!この巨大コンピューターこそ…メサイア本体だ…!これを破壊して…シャットダウンするんだ…!!》
ヒロム「これが…!?」
《メサイアは…あらゆる機械、人工物に侵入し、半生命体にする。メタウイルスは…その能力の1つ…。そして今や…自らが生命体になろうとしている…。人工物を…生きた細胞として融合し…肉体とする…。この基地自体が…メサイアを頭脳とした…巨大な生命体になるんだ…》
『そんな…っ…!』
《ここまで成長したメサイアが転送されれば…地上の人工物は…ことごとくメサイアに融合されてしまうだろう…。最終的には…地球が1つのメサイアになると言っていい…。メサイアは…まさに全てを支配する…!》
リュウジ「そんなことが…」
《今ならまだ止められる…!ワクチンプログラムを持ったあなたたちだけが…》
《急げ…!バスターマシンで破壊するんだ…!》
《早く!》
《急いで!》
声が響き渡る
ドクンッ…
『!!』
エンター「ノンノンノン…静かに…」
「「「『!!』」」」