第5章 これは夢?
「主さん、目を覚ましたってほんと?」
「主…心配した」
「大丈夫ですか?」
ん?このロイヤルな人はどちら様でしょう…
「申し遅れました。私は一期一振、粟田口吉光が唯一鍛えた太刀でございます。」
「一期一振?よろしくね!」
この人かっこいい…
私の心の疑問も、一瞬で気づいたし…
「主。まだ病み上がりですからゆっくりとしてください…」
「うん…ありがとう!」
こんな私を心配してくれるの?
優しいな
人に心配されたのなんて何年ぶりだろう?
「主」
「燭台切?」
「そうだよ、大丈夫だった?
後で薬飲んだほうがいいからとりあえずお粥作ったから食べて?」
「うん。ありがとう」
そう言って私はお粥を食べた
「!!〜」
「ん?主へんな顔してどうしたの?」
「んんーーーおいしいすぎる!」
「ふふっ、嬉しいな。
後で、薬研君が薬持って来てくれるからいい子にしてるんだよ?
みんな行こ?」
「んーー心配だけど、静かにしてた方がいいもんね」
そう言ってみんなは部屋を出て行った
……なんか静かすぎて寂しいな…