第9章 社内での密事
屈んでいた先輩が立ち上がり、今度は指で秘部を撫でてくる。
けれどただ入り口を弄るだけで、望んでいる刺激はなかなか与えてくれない。
「…先輩…っ…、」
「…どうした?」
「……、」
口元に意地悪そうな笑みを浮かべこちらを見下ろしてくる彼。
どうしてほしいか絶対解ってるくせに…
「お前のココ…俺の指飲み込もうとヒクヒクしてる」
「っ…」
「…欲しい?」
ちゅうっと耳朶を吸われる。
まるで催眠術にでも掛けられたかのように、私はこくりと小さく頷いた。
「…素直だな」
「ぁっ…!」
ぐちゅりと卑猥な音を立てて先輩の指が入ってくる。
さっき私が見とれていた綺麗な指…
それが私の中に入っているのかと思うと、恥ずかしい反面やけに気持ちが高揚してしまった。
「そんなに締め付けられたら動かせない…」
「……、」
「ほら…少し力抜け」
「ん…っ…」
私の力を抜かせようと唇を重ねてくる彼。
どちらからともなく舌を絡ませる。
先輩はその隙に私の中で指を動かし始めた。
「はっ、ん…ぁっ……」
指を動かされる度、溢れた愛液が私の太股を伝う。
けれどそんな事を気にしている余裕なんかないくらい私は感じてしまった。
「お前のイイとこ…ココだろ?」
「あぁっ…!」
弱い所を擦られ、堪らなくなって思わず声を漏らす。
ハッとなって慌てて口元を押さえた。
(ダメ…もうイっちゃう…っ)
さっき舌でも愛撫されたせいか、早くも限界が見え始める。
咄嗟に先輩の腕を掴むと、彼は呆気なく私の中から指を引き抜いた。
「っ…」
「…お前のエロい顔見てたら我慢出来なくなった」
「……、」
ベルトを外した先輩が下着から自分のモノを取り出す。
お腹に付きそうなくらい反り返っているソレ。
この間シた時は暗くてよく見えなかったが(というよりそんな余裕もなかった)、思っていたよりずっと大きい。
本当にあんなものが私の中に入っていたのかと疑いたくなる程だ。
「…そんな物欲しそうに見るなよ」
「…!」
からかうようにそう言ってくる先輩。
用意周到にポケットから避妊具を取り出し(どうして持ってるんですか…)、手際良く自分のモノにそれを着けた。
「…入れるぞ」
「……、」
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