【ツキプロ】 ALIVE SOARA中心夢小説まとめ
第17章 ※R18※おぼれて、(神楽坂宗司)
気絶するように眠った彼女の顔や身体をタオルで綺麗にしてやって、ぼふん、と隣て潜り込む。
かなり遠慮なしに音を立てたが、眠るこいつはなかなか起きないと知っているから。多分、平気だろう。
我ながら子供っぽいな、と思う。
SOARAのほかのメンバーと仲良さそうにしているのを見て嫉妬するなんて、馬鹿らしい。分かっているのに、心は勝手に怒ったり苦しくなったりする。コイツは俺のだとみんな知っている、そう思うのに。
どうしようもないやるせなさにかられ、それでも心底、好きなんだと思った。誰にも渡せないんだ、と。信頼するバンドメンバーにさえ。
だから、余裕がなくなった。焦って抱いた自覚はある。だから起きたら謝る、と決めて本格的に目を瞑った。
このどうしようもない気持ちはきっと綺麗ではない。
暗い湖の底に沈んでいくような、そんな重たいものだ。けれど
(愛してる、まひる)
溺れるほど深い愛が俺たちを繋いでくれるなら、きっとそれでいいんだ。穏やかな気持ちで眠りについた。