• テキストサイズ

【ツキプロ】 ALIVE SOARA中心夢小説まとめ

第9章 俺じゃ (七瀬望)


イチバンになれなくてもよかった。そばでトクベツな二人の時間があればいいんだっておもってた。

でも、それが間違いだった。

限られた先輩との時間を俺は無駄にしちゃったのかも、と思ったのはもう先輩達の受験が終わったあとだった。

先輩が、卒業してしまったら。
もう俺からだって伝えることは出来ないのに。

イチバンになれない諦めを理由にして、気持ちに素直になれなかった俺への、神様からのオシオキなのかもしれない。

ねぇ、先輩。
もうすぐ、卒業式だね。


きっと、さくらが舞い散るグラウンドの片隅で、先輩は一人で泣いてるんだ。





ねぇ、先輩、まひる先輩。

俺じゃ、だめだったのかな。






今更すぎる思いだけが、心の中で何度も何度も繰り返す。窓の外、1人眺める外の景色が滲んで、ぼやけた。
/ 50ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp