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IN DREAM2

第14章 土族


「天族と戦うかもしれないと思って、それ用の薬を入れてある。
まぁ、衝突しない事が一番だが、世界はそんな甘くないからね。
人間が君の正体を知るだけで標的にするだろうし、
天族なら尚更だ」
「俺の正体を知っていたんだな」
「クライヴ・ベネディクトという名は、遺跡を調査した時に何度も目にした。
それに、君にわざわざ天族が会いに来てたということは
それほど危険視された人物であり、今回の実力を見ると正体はわかる。」
「・・・」
「おそらく、今回の君の振る舞い方で天族の見方が変わるだろう。
くれぐれも慎重にね」
「あぁ、気をつける」

ローランは話し終えると腕につけた時計を見て、ヒルトに視線を移す
「あと2時間で夕方の診療が始まる。
そうなれば人がまた集まるから、旅立つならそれまでにした方がいいよ?
この街でインドリームの存在は賛否両論分かれるからね」
「わかりました。
ローランさん、本当にありがとうございます。
これからも元気にお過ごしください」
「こちらこそ、ありがとう、ヒルト君
君も無理せず旅を続けてくれ。
そして、世界を救ってくれ」
「はい!」
ヒルトの返事の後、ユリエフとアランは幻影で隠していた飛行船を近づける
「ヒルト君、準備できました」
「ありがとう。」
ヒルトは全員に風を纏わせ、空中に浮かせて飛行船まで移動させる
その姿をローランとアンリは見送り、飛行船が飛んでいくまで手を振っていた
空高く一気に飛行船は上昇し、別れはあっという間だった

インドリームが旅立ち、暫く街では飛行船の目撃やインドリームの話題で持ち切りになり
自分達が火族でも街を良くしていこうという運動が活発になる

その活動の中心にいたのはアンリであり、インドリームとの出会いによって彼女が大きく変わった事に
ローランは更にインドリームに深く感謝することとなった。

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