• テキストサイズ

IN DREAM2

第3章 半魔


「居場所がわからないの。
送りつける座標は私が直接いけないように細工されているから・・。
今までも何度か試したけれど、できなかった。
送りつける座標にいっても、崖しかなかったわ。」


「わかった、だったら俺達でもどうにかできないか探してみるよ」

「む、無理よ!
半年以上かけてもわからない場所よ?
それに、座標に関しての演算方法だって知らないはずよ・・」


「だったら、演算計算方法か書いている書物、貸してくれないか?
少しでも知識もつけたいと 思っていたんだ」


「で、でも・・」

「結界師として演算方法が書かれている書物はあるはずですよね
でなかれば国際約に違反している違法ギルドと認定されます」



笑顔で話すが、エリンシエを責めるように言うユリエフ


渋々といった表情でエリンシエは席を立ち、ため息をつきながら奥の部屋にある書斎をあさっていた



「結局のところどうやって演算式を覚えられるのですか?」

不安げなユリエフの質問に、ヒルトは笑顔で答えた


「まぁ、大丈夫だって!
こういうときは俺の風の力が役にたつんだ」

「風のインドリームの力・・ですか」



「さぁ、持ってきたわよ、これが演算方式の書物よ」


エリンシエが持ってきた本は厚さ10センチの3冊の本だった


「私はこの本全てをマスターするのに、3年はかかったのよ?
それをすぐに読み終えるのだって・・」


「うん、この量なら大丈夫そうだ!
ありがとう、エリンシエ。
少し見せてもらうぞ」
ヒルトはその場で本を3冊の横に並べ、右手を左端の書物に置いた


「な、なにをする気?」

「わかりません、私にも全く見当が・・。」


心配そうに見るエリンシエとユリエフ


ヒルトは魔力を練り上げ、周囲に微粒な風を吹かせる


「ヒルト君?!」

/ 820ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp