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IN DREAM2

第2章 風を司る者


「あぁ!
今日1日見ていて、そう感じたよ。
それに、一人一人の命や夢を救いたいって心から感じてるのも、伝わってる。」
「!
どうしてそこまでわかるのですか?」

ユリエフの問いに、ヒルトは暫く沈黙し
ようやく口を開いた

「インドリームになってからかな・・・
相手の感情や魔力を、敏感に感じ取れるようになったんだ。
だから、ユリエフがインドリームとして選ばれた理由も、わかる気がする。」

「ヒルト君・・」

微笑みながら話すヒルト
そんなヒルトに、ユリエフは
引き寄せられるように話し出した
「あのっ、こんな質問は失礼かもしれませんが・・」
「ん?」
「ヒルト君は、インドリームとなった今、どんな目的を持って旅をされているのでしょうか?
それに、彼と一緒にいる理由も気になります。」
少し不安げに問うユリエフに
冷静に答えていくヒルト

「ーーーー俺は、殺しあう事が嫌いなんだ。
命の奪い合いなんて、誰も救われない。
だから、インドリームに”なった”んだ。」

「なった・・・?
それは、選ばれたというのではなく、自ら選んだという事ですよね?」

「そうだよ。
インドリームになれば、闇に堕ちた夢を救う事で、その人は浄化され、また新しい命を受けて転生できる。
皆んなが救われるという事は、世界が救われるという事にも繋がるからな!」
「はい・・」

「あと、クライヴと一緒にいるのは
友達だからだ。
闇堕ちや、あいつの素性なんて気にしてない。
ただ友達で、大切な仲間だから一緒にいる、それ以外ない。」

「なるほどーーー。
私はてっきり、インドリームとなるのは、選ばれた者が力を授かり、皆が同じだと思っていましたが、ヒルト君のように、意図的になれる方もいらっしゃり、そして、闇を嫌うわけではないもいう事ですね。」

「そうだな、まだ謎が多い力だから、俺も全て把握したわけではないから、使い方もまだまだだけど、世界を旅をしながら、夢を守り、浄化し、真実にたどり着きたい!
その為に、ユリエフ・・
これからも宜しくな!」
改めて手を差し出し、心強く話すヒルト

その手を、迷わず握るユリエフ
「こちらこそ、宜しくお願いします、ヒルト君!」


「うん!
明日から街を出て、仲間を探す旅にでる。
どんな敵や仲間が待ち受けているかわからないけど、俺達なら大丈夫だな!」

「ええ、立ち向かってみせますよ」
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