第1章 プロローグ

人は、生まれた時から魔力とエレメンツを持っている。

その種類は大きく分けて、十種類になる。


光
闇
風
炎
雷
水
氷
土
草木
鉄鋼



同じエレメンツを有した人々が集まり
部族が出来上がり、エレメンツを使用した独特な文化が繁栄されていった


誰もが平和に暮らし、世界は光で包まれていた




だが、それもすぐに終わりを告げる






アスタニア紀680年

闇のエレメンツを有した一族、闇族が
戦線布告をしたのだ





闇族は禁忌を犯し、強力な化け物を創り上げ、兵器として利用した


化け物は破壊を好み、闇を吐き、世界を汚染した




闇に染まった人々は理性を失い、人にならざる者


魔物へと変わり果て、闇族の奴隷と化した





闇族は同盟を結んでいた二つの種族

雷のエレメンツを有する龍族、炎のエレメンツを有する火族と結託し

瞬く間に各種族を征服していく


彼等の目的は天界に住む光のエレメンツを有する天族を
地上に引き落とす事


だが、天族は想像を超える文明と軍事力、魔力を有していた



人では叶わなかった闇族の化け物は天族の術で封印

龍族では裏切り者によって内戦

部が悪くなった火族は戦線離脱ーーーーー




戦力を失った闇族は一気に劣勢になり

そのまま闇族が有する大陸ごと封印された




闇族が消え、龍族は内戦で壊滅し、身を隠した火族も現れず

戦争は天族の介入により、やっと終結した。





その戦争は後に、暗黒戦争と呼ばれるようになったーーーーー。











それから数年後
風族の中から風をを司るインドリームが誕生した


風族は元々世界中へ旅をし、各地に結界をはって寝泊まりなどをしていた
それゆえ、多種族と比べて保有している領地は少なかった
それでも不満を言う者は少ない
人々の自由という尊厳を守る民ーーーー

それが風族が一丸として行う生業

人々の自由だけではなく、闇という脅威からも守るため彼は一人で旅に出る
同じ仲間と、世界を救う方法を求めてーーーーー。