第2章 ひまわりの彼
大貴「花凛おまたせ!!!すぐそこにお菓子屋さんあるから行こうか!」
大ちゃんはお菓子屋さんと言い張るが、花凛たちがこれから行こうとしてるのはいわゆる製菓店のことだ
大貴「んっ」
大貴は手を差し出してきた
彼の手はさっきまでバイトで花をいじっていたせいか真っ赤だった
花凛はやれやれといった表情で応じた
大貴「んふふ…」
大貴は花凛の手を握ると幸せそうな顔で歩き始めた
そうなのだ、永遠の5歳児には恥じらいというものもないのだ
大ちゃんはすぐに花凛の異変に気付いた
大貴「花凛の手冷たいじゃんか!俺のために無理させてごめんな」
大ちゃんはそう言うと花凛の手を更に強く握りしめた
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そんなこんなで製菓店に到着すると大ちゃんは手をほどきダッシュで店の中に入っていった
1〜2分すると大ちゃんは手にたくさんの物を抱えて花凛のもとへやってきた
大貴「花凛、カゴ取ってきてくれない???想像以上に多くてさ!困っちゃってさ!」
そうなのだ、大ちゃんは学習能力もないのだ
以前お好み焼きパーティーのために買い物したときもこんな感じだった
花凛「ちょっと大ちゃん!これ何??」
大貴「それはサンタさんだよ!!ケーキの上に乗せる甘いやつ!俺が食べるんだから!!」
花凛「はじめてみた!!え〜私も食べたい!」
大貴「じゃああとで半分こしようか!!」
花凛「うん!」
そうして私たちは買い物を終えた