• テキストサイズ

【イケメン戦国】 EXTRA BOX

第2章 St.Valentine SS 【政宗・光秀・謙信】


政宗編:

梨沙視点


---------

「もう……なんでバレンタインなのに政宗も作るのー……」


2/13の夜 (13日の夜って時点でギリギリかなって反省すべきかなとは思うけど) ……夜中にこっそりベッドを抜け出して政宗にチョコ作ろう!って思って抜け出したのに……。
その1時間後(夜中の3時)になぜか政宗のスマホのアラームが鳴って、政宗がキッチンに来て今に至ってる。


「バレンタインは男がチョコ渡しちゃいけないって決まり、あるのかよ。」


いつも通り“よくわからないけど絶妙に反論できない理屈”を返しながら、要領よく政宗は自分のプラン通りにチョコレートを作っていく。
チョコを湯煎したあと、私には見えないようにアレンジを加えて、いつどこで買ったんだかわからない型に流し込んで冷蔵庫に入れて……。
限られた時間とスペースなのに、全く政宗の動きには無駄がない。
まるでいつも作っているかのような動きに感服以外の言葉が見つからない。


≪え!早っ!女子力高いのは知ってたけど、なにこれずるい。しかもめっちゃこだわってるし……≫


それどころか……


「湯煎するときは、お湯は50℃くらいがいちばんいい……それで、混ぜるときはこう……」


料理がすごい苦手ってわけでもないのに……ほんと、出る幕ないな……。

後ろから抱き着かれるような体勢をとられながら政宗にチョコレートづくり教えてもらっちゃってる。
なんだかこの体勢が恥ずかしくて赤面しちゃうけど、バレてるだろうな……だってさっきから政宗絶対わざと耳元で話してきてるもん。


「で、チョコは熱にも空気にも弱いから、混ぜるときは空気はいれるな。」

「こう?……」

「そ……で、ナッツ……クルミとアーモンドか……この2つならクルミのほうが熱が通りにくいからオーブン使え。アーモンドはフライパン使って弱火で炒る。」

「ありがと……」

「顔、真っ赤にして、かわいいな……んな顔してっと食っちまうぞ。梨沙。」


ほんと……なにしててもかっこいいとか、ずるいなあ……
/ 75ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp