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The night dream of fairy【気象系BL

第7章 和也の以心伝心



夕方になって
翔兄が家に帰って来てしまった。

心配して部屋の扉を叩いても…
返事もしない。

おまけに鍵まで掛けて…
ご飯も食べず
部屋にこもってしまった智…。

翔兄は、扉の前でオリの熊のようにウロウロしていた。

痺れを切らして
私に事情を聞いてきたけど…
そりゃ…まぁ…言える訳がなく

結局…最後は私が怒られた…。

いつものパターンではあったけど、
散々怒られたから….
むしゃくしゃしてたんだろうなぁ…

和「智なんて…
智なんて…大っ嫌い!!

どこかへいちゃえばいいの…

双子なんて…損ばっかりだよ!」

ってあの頃は正直…思っちゃたんだよね〜。

だってさぁ…………

翔兄は「和也!
お前は智より大きいだよ!
お前が守ってあげなきゃダメなんだよ!!

産まれる前から…
助けあってきたんだぞ…
双子なんだそ…」

翔兄はいつも、何かにつけて双子、双子
口癖の様に産まれる前から…
なんて言われて

知らないよ!
産まれる前なんか…
本当にうるさいんだよ!


まだガキだったから、仕方がないのかもしれないけど…

本気で智がいなくなってくれればいい…
って思ってた…。
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