The night dream of fairy【気象系BL
第4章 〜真実…そして〜
〜現在〜
双子と翔は大きな洋風の門の前にいる。
門に心地良い風が吹き
妖気に満ち溢れていた。
智「ここを通れば…人間界に行けるんだね!」
翔「そう…これが、妖精界と人間界の境だよ!
和也「今日は門が開いているんですね」
翔「うん!
今日の夜は満月だから…
一日中開いているんだよ!」
智「え?カズが来た時は門が閉まっていたの⁇」
和也「はい!
ほら、横の小さな扉がありますよね
そこから出入りしたんですよ。
でも、翔兄なんで満月の日は門が開くんですか?」
翔「人間界にはね…
妖精界には帰らず
人間界に住みついている
妖精がいるんだよ!
満月の夜は門を開き
妖気を送ってあげるんだ!
人間界はとても空気が汚れているから
15日に1回送る事で
身体を浄化できるように…
満月の夜は人間界に妖精界の妖気が充満するから…
我々は力が満ち溢れ
動きやすくなるんだ」
智「へ〜〜。そうなんだ!」
和也「じゃ…
人間界にいる妖精が
最大の力を発揮できたり、
奇跡が起きる事もあるんですね!」
翔「う〜どうなんだろうね…。
ただ、満月の夜に
人間界に行く妖精が多いのも事実だよ!」
三人は再び門を見上げて
翔「さて…本当にいいだね!
今ならまだ、
妖精界に帰れるよ」
智「…僕行くよ!
調べるんだ!」
智と、和也羽根を広げ
飛びたった。
智の羽根
満月の光でいっそう輝きを放っていた。
翔「…天使か…
悪魔か…
智…悪魔にはさせないよ…」
翔は心に誓ったのだった。
3人が、飛び立つ後…
門の前に黒影があった
?「智…。早く来い!
オレは待ってるよ!
早く君に真実を伝えたいなぁ…
君はどんな顔をするんだろう…
楽しみだなぁ…ふふふ…ふふふふ」
影は人間界に消えていった。