The night dream of fairy【気象系BL
第1章 始まり
〜妖精界〜
カンカン! カンカン!カンカン!
青い海と深い森があり
小さいけれど
静かな国
それが妖精界
すべてが、見渡せる丘の上に白くて
緑色の屋根の小さな可愛い家があった。
煙突からモコモコ煙を出して
翔はエプロンにフライパンを叩きながら
翔「おーい!起きろ!朝だぞ!」
朝の始まりである。
翔は双子の部屋までやって来た。
翔はこの家の長男で
燃えるような 、レッドの羽根がついている。
そして、耳にはガーネットピアスが…
妖精は、生まれた時はまだ羽根の色がなく、
透明である。
成長と共に羽根に色がつく。
成長はそれぞれみんな違い、
生まれてすぐに色が入る子もいれば、
100年経っても色が入らない子もいる。
色がない妖精は人間界には降りられず、
大人とみなされない。
また、羽根の色にはそれぞれ意味がある。
妖精の力を使う時は
ピアスを外す
目の色が羽根と同じ色になり
不思議な力が…
妖精は人間界に降り
自分の力を使う事で人間の生活を守って来た。
人間の生活を守り、
そのご褒美として人間の物を少しもらう。
そうして妖精は生きている。
翔は今、スヤスヤ抱き合いながら
天使のような
可愛い寝顔で寝ている双子と
一緒に暮らしている。
両親は事故に巻き込まれ
死んでしまった。
それから、すぐ下の弟がいた。
翔に「兄貴…俺、人間界に行って来るよ!
親父達がなんで死ななきゃ
ならなかったのか⁇
人間界で何があったか見て来るよ!!」
とだけ言って出て行ってしまった…
あれから、何年たったのだろう…
他の妖精に聞いても、弟の詳細は掴めず、
生きているか、死んだのかもわからない…。