The night dream of fairy【気象系BL
第8章 光と闇の狭間で…
翔「後は…
黒い妖精だな…
何か言ってたか?」
和「えっ⁇
その事は…
あっ…………
「あいつが、動きだすまで…」とか?
言っていた気がします。」
翔は、考えこんでしまった。
和「翔兄⁇
黒い妖精が何かあるんですか⁇」
翔「う⤴︎?
俺が知るかぎり、
潤の力はさぁ…
記憶を消したり
忘れてしまった記憶を
呼び戻したりはできるはずなんだけど…
今回、あいつが智にしたみたいに
言葉巧みに操るって言うのは
何が違う力が、
働いている様な気がするんだよ。」
和「えっ⁇
て、事は…
潤が智から記憶のカケラを
全て抜いた後
空っぽになった心に
誰が作った、
偽りの記憶を潤は 植え付けて
浸透させたって事ですか⁇」
翔「うん…多分ね」
和「智…
可哀想ですね…
やっぱり…
そんな事できるのは、
黒の妖精ですか⁇」
翔「可能性はある。」
和「あっ、
そういえば、
雅紀が智がいなくなった夜、
黒の妖精を見たって言ってました。」
翔「えっ…雅紀が⁇」
和「はい!
雅紀も記憶の一部を消されてしまいましたが
確かに、黒の妖精は見たそうです!!」
翔「そっかぁ…
じゃ…
やっぱり俺の考えすぎかなぁ…」
和「だから、何がですか⁇」
翔「う〜んとね…
黒の妖精なんていないんじゃないかと
思うんだ。」
和「えっ⁇いないの?」
翔「うん…あくまでも、
俺の一個人の考えだからね…
絶対とは言えないけど…
昔は光の妖精も、
闇の妖精も無かったんだよ。
もちろん、
使い方を間違えてしまったら
危険な力はあった。
ただ、すべての妖精が正しく力を使っていれば
なんの危険もなかったんだよ。
悪い奴らが現れて、悪用してしまったから
今では、光と闇に別れてしまったんだ。
だから、昔は闇を象徴するような
黒色の羽根を持つ妖精は存在しなかった。」
和「そっかぁ…
じゃぁ…
突然変異で
黒の妖精が現れた
可能性があるんですね…」
翔「そうだね!!
可能性はあるかも…
少し調べてみるか…
それに…
あのゲームセンターは…
最近は変な事件が多い…
もしかしたら…
黒い妖精に…
逢えるかもしれない…………。