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幸せは君と【文スト】

第10章 現在


乱歩side



──ふぅん、太宰は気付いたみたいだね。


駄菓子を食べながら、乱歩は太宰を見遣った。


相変わらず、表情にはあまり出ていないが──複雑な感情を抱いているらしい。


菜生は太宰にとって大切な存在で、菜生からしても太宰は大切な存在であるというのは、探偵社の中では言わずもがなの事であった。


そんな菜生が、自分(を含めた社員たち)を守る為に此処から去り、組合に戻ったのだと知ったら、太宰が憤るのも無理のない話だ。









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