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幸せは君と【文スト】
第9章 過去
顔の整った少女だった。
恐らく齢は2桁に上るかどうかといった所だろうが、成長すれば周囲の男を魅了して止まないだろう。
佇まいには知性が備わっており、顔のあどけなさとのアンバランスさが不思議なほどである。
「お前を助けに来た訳ではない。仕事で来ただけだ」
突き放した言い方をすると、少女は「え、でも──」と困惑を見せる。
「だって、あなたでしょ?こいつらをやっつけてくれたのは」
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