第1章 体育祭
「リオンちゃん!ケガ大丈夫!?」
「アメ!なんとか大丈夫だ!」
「よかった…、あ、あのね、さっきの400mだけど…。写真で判定したらリオンちゃんのほうが先にゴールテープを切ったって言ってたよ!」
「え!ってことは…!?」
「黄団優勝間違いなしだね!」
きゃあ、とはしゃぐ私たちの隣には緑団の団長がいるのを忘れていた。
「悪いなゾロ!優勝はもらった」
「まぁいい、別のもんをもらったからな」
「ッ…!うっさい、黙れ!!」
後で聞いた話だけど、ゾロが私のことを好きだったって事は私以外のみんな知ってたみたいだったらしい。…教えてくれたっていいじゃねぇか、恥ずかしいわ。